No.47(イスラーム諸国@)  : 

「アフリカ大陸でのイスラーム拡大とはどういうものか?」

黒人との混血のハム語系民族ベルベル人が活躍したマグリブ地方には、ともに
マラケシュを都としたムラービト朝、ムワッヒド朝が順に建国された。西アフリカで
は大量の金が産出し、マリ王国・ソンガイ王国が順に栄えた。東アフリカの港市
はインド洋貿易で栄え、アラビア語の影響を受けて今のスワヒリ語が生まれた。
11世紀からこの地に興ったモノモタパ王国は鉱産資源にも恵まれて繁栄した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:
北半分や東岸を中心としたアフリカ大陸の広い範囲に、イスラーム教が定着した
理由やそのプロセスについて興味を持ち、高い意欲を持って学習に取り組んで
いる。

思考・判断:
アフリカ東岸の地域にイスラーム世界が広がっていることの歴史的背景が、ダウ
船を用いたムスリム商人のインド洋での活躍であることについて、的確に判断し
ている。

資料活用の技能・表現:
世界宗教地図を用いて、現在のアフリカ大陸におけるイスラーム教信者の分布
状況を確認することにより、学習意欲を高めている。

知識・理解:
アフリカ大陸に成立した初期のイスラーム国家についての基本的な知識を身に
つけている。